語順・構文の違い  − 苦手意識の原因/学習の基本
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  1 学習の基本
   1-1 苦手意識の原因
   1-2 上達のメカニズム
   1-3 姿勢と考え方
   1-4 発音の要点
 2 学習法
   2-1 リスニング
   2-2 リーディング
   2-3 英会話
   2-4 語彙力強化
 3 教材
   3-1 TOEIC
   3-2 英会話
   3-3 リスニング
   3-4 語彙力強化
 4 表現集
   4-1 正しい英語表現
   4-2 ネイティブ英会話
   4-3 映画で英会話
   4-4 ドラマでビジネス英語
   4-5 映画でビジネス英語
   4-6 本気の英単語攻略
   4-6 ニュース英語
 5 留学体験記
   5-1 アメリカ大学留学
   5-2 おもしろ英語習得記
   5-3 アメリカ旅行記


 

1.学習の基本
                1-1 苦手意識の原因

 (1) 語順・構文の違い

ご存知のとおり、日本語と英語では、語順と構文がまったく異なります。 たとえば、「去年は雪がたくさん降った」 を英語でどう言えばいいしょう?

   We had a lot of snow last year.

これは、"we"を仮主語に使った、英語独特の言い方です。日本語とは語順も構文もまったく違いますね。 「この道を行けば駅にでます」は "This road will take you to the station." などと言います。

英語の苦手な日本人には、想像もできないような主語を使います。 当然、それに続く言い回しも、日本語とはまったく違います。 このような表現は、習って知っているだけでは、会話の場面では出てきません。

リスニングについても同じです。 リスニングの場合、聞いた発音を直解(音声認識し瞬間的に理解)しなければなりませんが、普通の人にはやさしくありません。会話の時に出てこない、あるいは、リスニングができない理由は簡単です。 ほとんどの日本人が、英語を聞いても、日本語で考え、英語に訳して話そうとしているからです。

語順・構文のまったく異なる日本語に慣れ親しんできた日本人、特に成人が、英語を瞬間的に理解するのは、ほぼ不可能といって良いでしょう。

ドイツ人、オランダ人、フランス人など、ヨーロッパの人々が英語を簡単に話せるようになるのは、ヨーロッパ各国の言葉の語順構文がとてもよく似ているからです。多少のルールの違いがあっても、語順・構文が同じで、単語を置き換えるだけであれば外国語の習得はそれほど困難ではありません。

英会話は、聞いた英語表現を直解し、話したい表現が直接出てくるようにならなければ成立しませんが、 学校で、「読み・書き」にほとんどの時間を費やしてきた私たち日本人は、このような訓練を、まったくといっていいほど受けていません。5文型、動詞の活用、現在完了形、不定詞など、私たちは中学校で重要な文法・ルールは一通り習いました。でも、残念ながら、これらは、知識として知っているだけでは、とうてい実践では使えません。

日本人が比較的得意とするリーディングも同じことです。
洋書を楽しみながら読める、英字新聞をすらすら読める、という日本人がまわりに何人いるでしょうか?
残念ながら、学生時代、さんざん勉強した読み書きさえも実践では使えないのです。
この理由は、「訳読」「返り読み」と呼ばれる勉強法です。

私たちは、英語を理解するために、英文を日本語の語順になるように読むクセがついています。
例えば、

"I didn't like my father when I was young."

この文章は、まず "When" 以下を「私が若いときに」と訳し、次に「私は父がきらいだった」と続けます。
そのほうが、日本語としてシックリするからです。これは、まさに「テストのため」あるいは「翻訳家になるため」の勉強法です。

この英文は、「私は、すきじゃなかった、父のことを、若い頃」と語順のまま理解することが重要です。もっと進めば、日本語になどなおさず、英語のまま理解しなければなりません。

しかし、この問題は、ちょっとしたコツを覚え、それを意識することで、克服していけます。 当サイトで自分にあった学習法を見つけ、トレーニングしてみてください。



1.1 苦手意識の原因
(1) 構文・語順の違い / (2) 発音の違い / (3) 英語に接する機会が少ない
(4) 上達を実感できない / (5) 返り読み / (6) 実力の勘違い

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