間違った目標設定(リーディングI)  − 苦手意識の原因/学習の基本
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  1 学習の基本
   1-1 苦手意識の原因
   1-2 上達のメカニズム
   1-3 姿勢と考え方
   1-4 発音の要点
 2 学習法
   2-1 リスニング
   2-2 リーディング
   2-3 英会話
   2-4 語彙力強化
 3 教材
   3-1 TOEIC
   3-2 英会話
   3-3 リスニング
   3-4 語彙力強化
 4 表現集
   4-1 正しい英語表現
   4-2 ネイティブ英会話
   4-3 映画で英会話
   4-4 ドラマでビジネス英語
   4-5 映画でビジネス英語
   4-6 本気の英単語攻略
   4-6 ニュース英語
 5 留学体験記
   5-1 アメリカ大学留学
   5-2 おもしろ英語習得記
   5-3 アメリカ旅行記


 

1.学習の基本
                
1-1 苦手意識の原因


 (8) 間違った目標設定(リーディングI)

英語を読む力(リーディング力)として、みなさんは具体的にどのようなレベルを設定されているでしょうか? 前節「(7)漠然と英語を勉強する」でも述べましたが、英語の上達には具体的かつ正しい身近な目標を立てることが大切です。

リーディングにも色々な目的があります。技術者が英語の専門書を正しく正確に読み取る。国際的な仕事をする社会人が英字新聞や海外のインターネットサイトを読んで情報を得る。洋書を原文のまま楽しむ。あるいは、翻訳家を目指している、という人もいるかも知れません。

このような目的をクリアできるレベルは、ほとんどの人にとって途方もなく遠く、膨大な努力を延々と積み重ねた結果でなければ到達できません。このような、最終目的だけを頭に置いて英語の学習を継続しても、実際の目的に近づいている実感はなく、いずれ挫折してしまう可能性が高いのです。とくに、社会人として使える英語を身につけたいという場合、その目標は高いものになってしまいます。

そこで、身近で正しい目標を設定することが重要になってくるわけです。たとえば、英字新聞をスラスラ読めるようになりたい人が、毎日 ”Japan Times” と格闘しても、分からない単語だらけ、あるいは、よほど語い力のある人でも一つの記事を読むのに長い時間を要することになります。ボキャビル(=ボキャブラリービルディング;語い力の増強)に取り組みながら、毎日少しずつでも英字新聞を読む、といった努力を続けることが重要だと言われ、実践している人が多くいます。

ところが、これは間違い。このような努力の結果、英字新聞をスラスラ読めるようになった人をご存知でしょうか?私のまわりには居ません。使える英語を目指している人にとって、
英字新聞は「スラスラ」読めてこそ価値があるもの。英字新聞をスラスラ読める人は、まず簡単な英語文章がスラスラ読めるようになり、次いで高校英語レベルの英語文章をスラスラ読めるようになり、ついに英字新聞をスラスラ読めるようになります。

では、いきなり最終目標である英字新聞に取り組むことに、どんな問題があるのでしょうか? キーワードは
1日に触れる「文章の量」です。英語の文章をスラスラ読むために必要な能力は、英語のフレーズや短い文章を、ブロックで目からインプットし一瞬のうちに理解する力をつけなければなりません。私たちが日本語の文章を読むときのイメージそのままです。

それには多くの英文に触れ、英語表現に慣れなければなりません。簡単な英語でも新聞英語でも、使われる文法や基本的な言い回しはまったく同じです。取り組む英語文章のレベルを落とし、読みやすい英文を多量に読むことで
英文をブロックで「瞬解」できる能力が身に付いてきます。


1.1 苦手意識の原因
(1) 構文・語順の違い / (2) 発音の違い / (3) 英語に接する機会が少ない
(4) 上達を実感できない / (5) 返り読み / (6) 実力の勘違い

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