間違った目標設定(リーディング II) 速読のススメ − 苦手意識の原因/学習の基本
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  1 学習の基本
   1-1 苦手意識の原因
   1-2 上達のメカニズム
   1-3 姿勢と考え方
   1-4 発音の要点
 2 学習法
   2-1 リスニング
   2-2 リーディング
   2-3 英会話
   2-4 語彙力強化
 3 教材
   3-1 TOEIC
   3-2 英会話
   3-3 リスニング
   3-4 語彙力強化
 4 表現集
   4-1 正しい英語表現
   4-2 ネイティブ英会話
   4-3 映画で英会話
   4-4 ドラマでビジネス英語
   4-5 映画でビジネス英語
   4-6 本気の英単語攻略
   4-6 ニュース英語
 5 留学体験記
   5-1 アメリカ大学留学
   5-2 おもしろ英語習得記
   5-3 アメリカ旅行記


 

1.学習の基本
                
1-1 苦手意識の原因


 (9) 間違った目標設定(リーディング II) 速読のススメ

英語のリーディングについて、もう一つ陥りやすい罠があります。それは「理解度」です。私たちが日本語の文章を読む場合、よほど難解な文章や見慣れない専門書でない限り、書いてあることのほぼ100%を理解します。このため英語の文章を読むときも、知らず知らず100%の理解をイメージしてしまいます。そのため、知らない単語に出くわしたり、分からない表現があると、そこに引っかかってしまい先に進めなくなってしまいます。

このような感覚のまま英語のリーディングに取り組んでいると、書物を読むことから得られる楽しみや充実感はほとんどなく、ストレスばかりが蓄積してきます。読み取った英文を隅から隅まで辞書で調べ、英語表現を理解しながら読むことを「精読」と呼びます。精読は、英語力を向上させるうえでとても重要な行為ですが、はっきり言って、これは「勉強」です。

一方、分からない単語やフレーズ、文章表現があってもあまり気にせずどんどん先へ進み、書かれていることの「概意」をつかんでいく読み方があります。これを「
速読」と言います。速読では、全体の30〜70%程度の理解で十分。しかし、勤勉な日本人にとって、理解できない単語や表現を放っておいて先に進む速読は、なにか消化不良をおこしているようで、なかなか馴染めないものです。

英字新聞や英語小説をなかなかスムーズに読めるようにならない。あるいは、TOEICのリーディングのスコアが伸びない。このような方は、リーディング不足の原因を語い力の不足や英語知識の不足だと考えてしまい、一生懸命「精読」を続け英語の「勉強」をしてしまいます。

あまりにも実力とかけ離れた英文と格闘するのは逆効果ですが、精読で理解できるようなレベルであれば、迷わず速読をしてください。
一日に触れる英語の量が増えると、英語の決まり文句やよく使われる表現に何度も出くわし、英語のまま理解できる文章やフレーズが増えていきます。これによって、わからない単語やフレーズも文脈から素早く理解できるようになります。辞書を引いて機械的に覚えた単語に比べ、文脈から理解した単語はイメージ喚起力が強く、深く記憶に残り、次ぎに出くわしたときは直解できます。

リーディングの上達のコツは、100%理解しようとせず、たくさんの英文を読むことなのです。

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1.1 苦手意識の原因
(1) 構文・語順の違い / (2) 発音の違い / (3) 英語に接する機会が少ない
(4) 上達を実感できない / (5) 返り読み / (6) 実力の勘違い

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