多読と英文法 − リーディング:学習の基本

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  1 学習の基本
   1-1 苦手意識の原因
   1-2 上達のメカニズム
   1-3 姿勢と考え方
   1-4 発音の要点
 2 学習法
   2-1 リスニング
   2-2 リーディング
   2-3 英会話
   2-4 語彙力強化
 3 教材
   3-1 TOEIC
   3-2 英会話
   3-3 リスニング
   3-4 語彙力強化
 4 表現集
   4-1 正しい英語表現
   4-2 ネイティブ英会話
   4-3 映画で英会話
   4-4 ドラマでビジネス英語
   4-5 映画でビジネス英語
   4-6 本気の英単語攻略
   4-6 ニュース英語
 5 留学体験記
   5-1 アメリカ大学留学
   5-2 おもしろ英語習得記
   5-3 アメリカ旅行記


 

2.学習の基本
                2-2 リーディング

 (7) 多読と英文法

■まずはじめに

英語を母国語としない私たちにとって、英文法は必要です。
かといって、日本の学校で教えているような学術的な英文法ではなく、実践的な英文法こそが必要だと思います。

英文法とは、言葉を扱う上での決まり事。
単語の順序や、動詞の変化、前置詞の使い方などですが、これら英文法の重要部分は多読トレーニングで身につけることができます。

たとえば、前置詞の正しい使い方などは、一つひとつを機械的に覚えていたのでは、退屈な反復練習を延々と続けなければならないうえ、記憶の維持もたいへんです。
しかし、自分のレベルにあった英語小説や新聞などを多読学習すると、ストーリーのイメージと伴に正しい文法が頭に入ってきます。


■簡単な英語表現を例にとると

"The letter was written in English."
これは、「その手紙は英語で書かれていた」ですが、英語で書かれていたは、"in English"であり、"by English"ではありません。

"This picture reminds me of my youth."
これは、「この写真を見ると若い頃を思い出す」という意味です。
"remind"が「思い出す」という意味だとわかっていても、このような語順、前置詞の使い方は日本語とはかけ離れていますね。

"If I were you, I wouldn't do such thing."
これは「もし僕なら、そんなことはしないよ」という、仮定法過去を使った表現です。


■TOEIC, TOEFL のスコアアップにも効果的

上のような表現は、多読していると、いろいろな場面で何度も出てきます。
文脈の中で正しい英文に何度も触れると、理屈抜きで正しい英語表現が身に付いてきます。
はじめのうちは、基本文型や簡単な動詞・前置詞の使い方、レベルが上がるにしたがって、長文や複雑な構文にも慣れてきます。
すると、TOEICやTOEFLなどの文法パートの問題は、サッと目を通しただけで間違った部分を見つけたり、正しい単語の用法を選ぶことができるようになってきます。
私の場合、この効果は絶大なものでした。

長文や複雑な構文については、文法の学習をしっかりやっておく必要がありますが、多読学習のなかで学んだ構文に触れていくことで、それらが本当に自分のものになっていきます。

多読学習を通じて英文法の力を養うのは、まわりりくどくて時間がかかるような気がしますが、実はそうではありません。
多読学習には、@正しい英語表現が記憶に刻み込まれる、A英文の速読力が向上する、という二つの効果があります。
結果的には、英語の文法書にかじりつくよりも、楽しみながら実践的な英文法を身につけつことができ、結果的にTOEICやTOEFLのスコアアップにもつながるのです。

実践的な英語を身につけたいと考えておられる方にとって、教科書・参考書を使った英文法の勉強も必要ですが、それに偏重せず、自分にあったレベルの英文を多読するトレーニングをお勧めします。

当サイトでは、単語数を制限した洋書についても解説しています。




 2-2 リーディング
  (1)日本人の弱点 / (2)大意をつかむ読み方(速読/多読) / (3)文章を理解する(精読)
  (4)精読と速読(多読)のバランス / (5)英字新聞を読む / (6)小説を読む
  (7)多読と英文法


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