■ 英語学習カフェ [HOME]
1 学習の基本 1-1 苦手意識の原因 1-2 上達のメカニズム 1-3 姿勢と考え方 1-4 発音の要点 2 学習法 2-1 リスニング 2-2 リーディング 2-3 英会話 2-4 語彙力強化 3 教材 3-1 TOEIC 3-2 英会話 3-3 リスニング 3-4 語彙力強化 4 表現集 4-1 正しい英語表現 4-2 ネイティブ英会話 4-3 映画で英会話 4-4 ドラマでビジネス英語 4-5 映画でビジネス英語 4-6 本気の英単語攻略 4-6 ニュース英語 5 留学体験記 5-1 アメリカ大学留学 5-2 おもしろ英語習得記 5-3 アメリカ旅行記 |
1.学習の基本 1-2 上達のメカニズム (8) 推測しながら聞く英語のリスニングにおいて、内容を推測しながら聞くことは、とても重要です。リスニングが苦手だと言う人は、テーマを把握しようとせず、闇雲に英語を聞き取ろうとしていることがよくあります。 私たちは、母国語である日本語を使う場合も、無意識のうちに内容を予測しながら、あるいは話題の範囲を限定して聞き取ろうとしています。 日常の日本語による会話でも、まったく状況はずれの事を言われると、えっ?と聞き返すことがしばしばあります。 先日、レンタカー会社で車を借りようとした時のこと。 免許証を提示した私に、店員が「この免許証、スキャナ取りしてもいいですか?」と言われ、まったく理解できず「え?なに?」と聞き返しました。 「スキャナ取り」という言葉が聞き取れなかったのです。 私は仕事で、しょっちゅう「スキャナ取り」をするので、耳慣れない言葉ではありませんが、まったく予期していなかった事を言われたので、受け入れられなかったのです。 母国語の日本語でも、この調子ですから、耳慣れない英語を聞く場合、予測もせずに聞き取るのは至難のわざとなるでしょう。 では、英語を予測しながら聞くとは、どういうことでしょうか? もっとも重要なことは、聞いている英語の内容を把握することです。 最低でも、「料理」「ビジネス」「レジャー」といった、テーマは把握しておかなければなりません。 そして、さらに「ケーキ作り」「海外出張の準備について」「川釣り」など、範囲を絞るほどリスニングには有利です。 テーマを絞るには、少なくとも、聞いている英語のなかのキーワードやキーになる表現を聞き取らなければなりません。 もし冒頭に、"Have you recieved your tichet for the business trip to US?" 「アメリカ出張のチケットは受け取った?」 と言う表現があれば、その会話は「アメリカへの海外出張について」だと分かります。 それが分かれば、あとに続くのは、「いや、まだチケットは受け取ってないんだ」とか「初めてだから緊張している」とか「一緒に行く○○とはウマが合わなくて・・・」といった会話ではないでしょうか。 すくなくとも、「昨日見た映画で感動した」とか「今度、液晶テレビを買うつもりだ」という会話はありえません。 もう一つ、ラジオで"Matsuzaka"という英語が耳に入ったとします。 これは、大リーグへ行った松坂投手のことですね。 日本人の名前なのでここだけでも聴き取れるはずです。 ということは、そのニュースは、ほぼ間違いなく「野球」に関するものです。 このニュースをただ、政治?教育?凶悪事件?とテーマも分からず英語の音声を聞き取ることに集中してリスニングするのと、野球についてのニュースだと理解して聞くのとでは、聞き取れる量に大きな差がでます。 このように、リスニングの際、聞き取ろうとする英語のテーマが分かれば、100%聞き取れなくても、断片的な理解でも、内容には十分ついていけます。 初心者の方が、上級者用の教材でリスニングに取り組んでも、ほとんど聞き取れないでしょうから、「推測」の効果を使うのは無理です。 自分の実力に合った教材を使い、聞こうとしている英語のテーマを把握したうえで、想像力をふくらませながら聞くことで、リスニング能力は飛躍的に向上していきます。 1-2 上達のメカニズム (1) 音声スピード(入門レベル) / (2) 音声スピード(初級) / (3) 音声スピード(中・上級) (4) 耳慣れた表現 / (5) 記憶力と英語 / (6) 右脳の活用 / (7) 発声練習 (8) 推測しながら聞く / (9) 英文法は必要か? |